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野球特待生問題について 2

学生憲章違反の特待生制度を実施している高校が続々と判明しています。ある程度予想された事態ですが、PLや済美など全国トップクラスの実力校でも特待生制度を実施していることが明らかになり、その取り上げ方も取り扱う情報量も格段に増えてきました。

こうした情報や資料に接する機会が多くなったことで、自分の中で、「野球特待生問題について」というブログを書いた時の考え方と、今現在のこの問題に対する考え方や見方が少し変わってきました。4月25日付報知新聞に、日本高野連の見解についての記事があります。以下記事から引用します。

『日本高野連は「野球部員であること」を理由にした特待制度が野球憲章に抵触するとの見解を示している。一方で「学業、経済的な理由での奨学金等の支給は憲章違反とはならない」としており、野球部に限定した制度ではなく、全校生徒を対象にした奨学制度で野球部員が授業料などの免除を受けることは可能になる。』

『・・・アマチュア野球問答集で「全学生を対象とした特待生制度及び奨学金制度で奨学金などを受け取る時はどうなるか」との問いに「野球部員であるという理由でなければかまいません」との解釈を示している。』

日本高野連は、憲章13条の趣旨を理解してもらえるように前述のような具体的な事例を挙げて説明をしていたことになります。この説明を聞けばどんな方でも、高野連は特待生という制度自体を禁じているのではなく、「野球部員として(野球をすることで)金銭の授受または援助を受けることを禁じている」ということを理解できるでしょう。それはそうですよね。学生とはいえ、野球をすることで金銭の関係が生じるということは、アマチュアではなく立派なプロの行為ということになるからです。

日本高野連の特待生問題に対する一連の発表に対して、「なるほど。高野連が是正したかった問題の本質は、このことだったのか。高野連の言い分は理にかなっているし、関与した高校に対しての措置も、夏を目指して頑張っている野球部員のことを最大限に考慮した評価できるものではないか」と認識を改めました。

自分の勉強不足を棚に上げて日本高野連に対して一方的な非難記事を書いてしまったことをこの場を借りてお詫びいたします。でも、憲章の厳格な適用ばかりにこだわるのではなく、現状にそぐわなくなっている憲章の改正という柔軟な姿勢も高野連関係者には持っていて欲しいと思います。

(「野球特待生問題について3」でも、この問題に触れていますのでそちらもお読みいただければ幸いです。)

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コメント

『・・・アマチュア野球問答集で「全学生を対象とした特待生制度及び奨学金制度で奨学金などを受け取る時はどうなるか」との問いに「野球部員であるという理由でなければかまいません」との解釈を示している。』

 これは、学校全体対象のスポーツ振興の為ならいいってことでしょうか。でも、問題は野球部に在籍することで、第13条 選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても………。に抵触しますので、先の解釈は明らかに条文に矛盾した解釈になります。でなければ、第13条を改正するか、野球部の在籍を抹消すかでしょう。

投稿: 池野 利幸 | 2007年5月 2日 19時13分

池野さん、コメントありがとうございます。
その通りだと思います。野球部員としての金銭的援助がNGで、全学生対象の制度で金銭的援助をうけた学生が野球部員だったらOK?なんていうのは屁理屈みたいなものです。
今から約60年前に作られた学生野球憲章が、いかに現状にそぐわないモノになっているかということでしょう。
高野連の皆さんは、古典のような憲章の厳格な適用でなく、現状にふさわしい憲章への改正といった視点も持つべきだと思います。この「…2」を書いた後、いろいろ調べ、意見を聞き自分なりに最終的な結論を書いてみました。「…3」というブログがありますので
こちらも是非読んでみてください。

投稿: すーさん@10 | 2007年5月 2日 19時28分

潔癖すぎるような、、、。野球留学する人間の多くが、キャリアメイキングの一つとして野球を選択している訳で、公式には感心しないというのは良いですが、圧力をかけるのはどうろう?

投稿: 高平勇次 | 2008年1月 8日 17時09分

高平さん、コメントありがとうございます。

この特待生問題を3回にわけて取り上げてから、約8ヶ月経ちました。
高野連側も特待生制度実施校のあまりの多さに、条件付ながら現状を容認する方向に転換したようです。

いすれにしても、高野連からの強制力を伴う一方通行的な指示ではなく、様々な立場の関係者を交え議論を交わし意見を集約して、高校野球の進むべき方向性を見出していくような形に変革していかないと、高野連と現場の溝が大きくなるばかりで、現状にそぐわない諸問題が次々に出てくることは必至です。

高校野球が時代に取り残されないよう、高野連の改革の時期にきているのかもしれませんね。

投稿: すーさん@10 | 2008年1月 8日 21時28分

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