「相手がいるからこそ、自分も強くなれる。」
数日前の読売新聞のコラム「顔」で、全日本剣道選手権で初優勝を果たした寺本将司さんを紹介していました。
そのコラムでは、第13回の剣道世界大会で日本が史上初めて優勝を逃し3位に沈んだこと、寺本さんがその大会団体戦に出場して非常に悔しい思いをしたこと、世界の剣道の実力が上がってきているものの勝負に固執する外国選手も多く、その中には礼儀に欠ける行為が見られることを述べた後に、寺本さんのコメントを紹介しています。
「相手がいるからこそ、自分も強くなれる。相手に礼を尽くすのが、剣道。それを伝える為にも、もう一度世界の舞台に立ちたい。」
剣道だけでなく森羅万象に通じる素晴らしい精神だと思います。
ある時は切磋琢磨し、ある時は敬意を払い認め合い、お互いを高めあう好敵手の存在…。
慶応義塾が、(今年の強すぎる)「早稲田のライバル」という地位を確立し続ける為にも、来年こそはスポーツ・学術あらゆる分野でもうひと踏ん張りして欲しいですね。
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コメント
この時の、日本選手の心中は察して余りあるものがあります。
先輩方が築き上げた伝統と誇りが・・・・・。
正直、アメリカに負けた時は悔しさで胸が一杯になりました。
柔道がルール改正等々、審判の判断が世界と違うことで破れ去ったりすることを考えると、日本剣道が世界一を保持し続ける事は、今後益々厳しい状況下の中で戦かわなければならないことが予想されます。
本家だから常にトップを保持しなければならない理由はありませんが、剣道だけは携わったものとしてはやはり世界に負けて欲しくないです。
あらゆるスポーツで思うのですが、日本が強くなると必ず「ルール改正」が行われるような気がします。ノルディック、ジャンプ、バレーボール等々です。そのうち身長によって竹刀の長さが決まるようなことにならなければいいのですが。(苦笑)
今回のハンドボール、珍しく協会が頑張りました。溜飲が下がる思いです。是非、公正なルールのもとで北京を勝ち取って欲しいものです。
投稿: 一球入魂 | 2007年12月19日 11時40分
一球入魂さん、コメントありがとうございます。
自らを律し礼を尽くし技と心を鍛える「柔道」は、心の鍛錬という部分が世界に伝わらず、技・勝敗のみを競う「JUDO」という全く異質なスポーツになってしまいました。残念なことです。フランスでは「JUDO」はフランス発祥のスポーツであると信じ込んでいる子供達が多数いると聞きます。柔道のスポーツ性ばかりが教えられ、歴史や伝統といった心・精神鍛錬に通じる面の重要性が軽んじられていることを示す悪しき例といえるでしょう。
寺本さんのような方々が、世界中の剣道競技者に技の伝達だけでなく、真の剣道のあるべき姿、すなわち礼・心・精神の修養という面の大切さを伝えていかなければ、剣道が「KENDO」という異質なものに変化していってしまうことは避けられそうにありません。
日本剣道界は今、重要な局面に立っています。ここで舵取りを間違えると、柔道の二の舞になる恐れがあります。剣道は「KENDO」にけっしてならず、「剣道」あるいは「KEN道」として世界中の皆さんに愛されるよう、関係者の皆さんにはご努力いただきたい、そう願わずにはいられません。
一球入魂さん、また何かありましたらコメントよろしくお願い致します。
投稿: すーさん@10 | 2007年12月19日 13時28分