奈良には感動、徳島には違和感。
当ブログによくコメントをくださる一球入魂さんから奈良高野連が御所東高の開会式参加を許可した話しをお聞きして、「高野連もすてたもんじゃないな…」と感動していたところへ、今日の新聞で徳島県開会式の「21番」選手入場行進のニュースが…。
最後の大会にベンチ入りできなかった3年生部員(5校33人)に背番号21を与え入場行進させたというこのニュース。掲載されていた写真には選手が一塊となって入場している後姿が写っていて、その背番号は全て21…。
入場行進に参加できた3年生部員のコメントには「参加できて嬉しい。自分の高校野球の締めくくりです。」と…。
記事の締めも「高野連の粋な計らいで、最後の夏に貴重な経験ができた」と…。
「ええッ!?本当にそうなのか~?」と思いっきり違和感を覚えました。
奈良と場合と違って、今回の徳島高野連の措置はどうしても「偽善」としか思えないのです。
複数の21番の存在=ベンチ入りできなかった3年生部員の集まりとはっきり認識できる以上、「私たちはベンチ入りもできなかった補欠軍団なんですよ。」と3年生部員達がさらし者にされているようで素直に喜べません。ベンチ入りメンバーから漏れたことでショックをうけているかも知れない彼らに、追い討ちをかけるようなこの措置…あまりに可哀想じゃありませんか?
「私たちは常に野球部員のことを考慮してるんですよ。」という姿勢を全国に知らしめる為に徳島高野連が仕組んだ茶番に、3年生部員が利用されてしまったとしか思えません。
「第90回記念大会ということで特別措置を」と考えていたならば、こんな中途半端な措置でなくいっそのこと県内高校の全ての野球部員(1年~3年まで)を入場行進および開会式に参加させてあげたらよかったじゃないですか。もちろんベンチ入りできなかった1~3年生部員の背番号は無し。そうすれば「3年生に対する配慮」とまた違った意味合いを持つ開会式になったのでは?
今年の徳島県大会参加校は34校。各高校40人の野球部員(1~3年)がいたとしても1,400人弱です。今日開幕する神奈川の大会参加校は191校。20人のベンチ入りメンバーが全て横浜スタジアムに集結すると、部員数はなんと3,820人。…やってできないことはないですよね。
今回の徳島高野連の特別措置を「粋な計らい」と感じることのできない私は、「偏屈」「へそ曲がり」「天邪鬼」なのでしょうか…。
もし私が徳島県内の高校球児で「21」をつけて開会式に入場行進しなければならなかったら、「オレの高校野球生活を何だと思っていやがるんだ!」という腹立たしさと情けなさと恥ずかしさで、当日「急性腹痛」になるか、開会式当日だけ休部すると思います…。
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