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早慶六連戦 その5 ~優勝決定戦再試合~

1960年11月11日

早稲田大学 対 慶應義塾大学 

   優勝決定戦再試合

 [早稲田大学スタメン]

  1. (左)伊 田
  2. (遊)末 次
  3. (中)石 黒
  4. (三)徳 武
  5. (二)村 瀬
  6. (捕)野 村
  7. (右) 所
  8. (一)村 上
  9. (投)安 藤

 [慶應義塾大学スタメン]

  1. (遊)安 藤
  2. (左)山 田
  3. (右)小 島 
  4. (中)渡 海
  5. (捕)大 橋
  6. (一)村 木
  7. (三)田 浦
  8. (二)近 藤
  9. (投)角 谷

【試合経過】

 1回

[早]伊田二飛、末次左飛、石黒左前安打、徳武遊飛。

[慶]安藤中前安打、山田投ゴロを二塁悪送球・安藤三進するも山田セカンドでタッチアウト(1死3塁)、小島三ゴロ、渡海二飛。

 2回

[早]村瀬四球、野村犠打、所遊ゴロで村瀬三進、村上中飛。

[慶]大橋遊飛、村木中飛、田浦中飛。

 3回

[早]安藤中失、伊田右前安打(無死1・2塁)、末次一飛、石黒中飛、徳武二飛。

[慶]近藤三邪飛、角谷四球、安藤中飛、山田二ゴロ。

 4回

[早]村瀬右前安打、野村犠打、所遊ゴロ、村上四球、安藤投ゴロ。

[慶]小島右飛、渡海左前安打、大橋右中間への安打で渡海三進(1死1・3塁)、村木捕邪飛、田浦三振。

 5回

[早]伊田三ゴロ、末次一飛、石黒右飛。

[慶]近藤中前安打、角谷犠打、安藤右線安打で近藤ホームを狙うも早・ライト所からの好返球でタッチアウト・安藤は二進(2死2塁)、山田に代打・玉置、玉置中飛。

 6回

[早]慶・代打した玉置に代わりレフトに榎本。徳武三ゴロ、村瀬四球、野村二ゴロで村瀬二進(2死2塁)、慶・投手角谷から清沢に交代、所に代打・鈴木悳、鈴木悳右前安打で村瀬ホームを狙うも慶・ライト小島からの好返球でタッチアウト。

[慶]早・代打した鈴木悳に代わりライトに鈴木勝。小島三ゴロ、渡海右飛、大橋中飛。

 7回

[早]村上二ゴロ、安藤右前安打、伊田三ゴロで安藤二封、末次一ゴロ。

[慶]村木捕邪飛、田浦二ゴロ、近藤四球、清沢遊ゴロ。

 8回

[早]慶・田浦に代わりサードに村橋。石黒三振、徳武死球、村瀬三振、野村三振。

[慶]安藤遊飛、榎本セーフティーバント成功、小島の時榎本二盗失敗、小島一邪飛。

 9回

[早]鈴木勝二ゴロ、村上三振、安藤右中間への安打、伊田二飛。

[慶]渡海左飛、大橋遊ゴロ、村木三振。

…両校の必死の守備により得点を奪うことができず。優勝決定戦再試合は9回で決着つかず、再び延長戦へもつれ込む大熱戦となります。

 10回

[早]末次投ゴロ、石黒左中間への安打で二塁を狙うも慶・センター渡海→ショート安藤の中継プレーで二塁寸前でタッチアウト、徳武中飛。

[慶]村橋三振、近藤投飛、清沢二飛。

 11回

[早]村瀬中飛、野村二ゴロ、鈴木勝三内野安打、村上に代打・前田、前田の時鈴木勝二盗失敗。

[慶]早・代打した前田に代わりファーストに好田。安藤四球、榎本右前安打で安藤三進(無死1・3塁)。※早・レフト伊田とライト鈴木勝の守備位置を入れ替える。小島敬遠四球(無死満塁)、渡海右飛で安藤ホームを狙うも早・ライト伊田の好返球により安藤タッチアウト・榎本と小島はそれぞれ進塁(2死2・3塁)、大橋敬遠四球(2死満塁)。村木に代打・田中、田中三振。

…優勝決定戦再試合は0-0のまま両雄譲らず。再び日没コールドゲームとなり、優勝決定戦再々試合が行われることとなった。

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【スコア】

  早大 000 000 000 00  =0

  慶大 000 000 000 00  =0

(13時30分開始 16時38分終了 試合時間3時間8分)

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【戦評】

両チーム共に良くやった。両ナインの力一杯のプレーで再び熱戦引き分けとなった。早大が安藤を信頼し、慶大が角谷を起用したのは過去の投手成績によるものだ。(…略…)両軍投手の力投と再三見せた外野手の好守備が試合を引き立てた。精一杯戦った両チームに心から拍手を送りたい。

(野球年鑑 昭和35年度 P152~153の記述を抜粋)

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【補足】

※印。レフトを守るやや肩が弱い伊田、守備に定評のあるライト鈴木勝。慶應は無死満塁・一打サヨナラ優勝というチャンスに強打者・渡海がバッターボックスに。早大ベンチはレフトへの強烈な打球が多い渡海ということで、ライトの鈴木勝をレフトに、レフト伊田をライトに入れ替える作戦を取ります。

ところが安藤元博が投じた渾身の一球をはじき返した渡海の飛球はなんとレフトではなくライトへまわった伊田へ。三塁ランナーは俊足安藤統夫だけに、飛球が上がった瞬間誰もが慶應サヨナラ優勝と思ったといいます。

がしかし、伊田の一世一代のバックホームは今で言うレーザービームとなり本塁上はクロスプレー、安藤統夫はタッチアウトとなりました(余談ですが、安藤統夫は今でも「あのプレーはセーフだった」と語っています)。

早慶6連戦史上最もドラマティックといわれるプレーなのでした。

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…早慶決戦は優勝決定戦が再試合になっても決着がつきません。両軍死力を尽くした戦いは、熱狂の渦となって神宮球場だけにとどまらず日本国中を巻き込んでいきます。

そして、いよいよ決着の時、早慶第6回戦がその幕を開けようとしています。

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