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ご冥福をお祈り申し上げます。

先日、インドで起きた無差別テロの犠牲となった津田尚志さん(38歳)の記事が、12月22日付読売新聞朝刊の29面に掲載されていました。

津田さんのご子息は小学校4年生。地元の少年野球チームに在籍されていて、津田さんご自身もその少年野球チームのコーチとして一緒に汗を流していたそうです。

もうすぐ40歳、息子が少年野球に在籍、自身もコーチをしている…私と津田さんとの共通項があまりにも多くて、津田さんの死はとても他人事のように思えませんでした。突然の死は明日我が身に訪れるかもしれない。その時のことを思うと…。

関係ない人々を巻き込む理不尽な暴力に対する怒りと、志半ばで逝去してしまった津田さんの無念さを考えると、その記事を涙なくしては読むことができませんでした。

以下、同記事全文です(『 』内)。

『津田さんが、同区(江戸川区)の少年野球チーム「ジュニアピープルズ」のコーチになったのは昨年春。地元の小学校で3年生になった長男が入団したのがきっかけだった。1~4年生の選手を指導し、仕事のない日は必ずグラウンドに足を運んだ。

「とにかく優しくて、怒った姿を見たことがない。責任感も人一倍強かった」。コーチ仲間の藤田博さん(49)は振り返る。

ある日の練習中のことだ。藤田さんが悪ふざけをした選手に「ちゃんとやらないなら、帰れ!」と一喝した。落ち込む選手に、津田さんがそっと近づき声をかけた。「何で怒られたかわかる?帰りたくなかったら、コーチにちゃんと謝るんだぞ」

高学年が中心のレギュラーチームは、今年7月の都知事杯争奪・第31回東京都学童軟式野球大会に初出場した。62チームが参加した大会をあれよあれよと勝ち進み、決勝戦へ駒を進めた。

低学年選手を中心に指導していた津田さんも駆けつけ、声をからして応援した。チームは初出場で初優勝の快挙を成し遂げた。監督の渡辺克美さん(43)の胴上げの輪の中に、津田さんも飛び込んでいった。

先月23日の試合後、渡辺さんはコーチや保護者を居酒屋に誘った。しかし、津田さんには「出張の準備をしなければならないので、先に帰らさせていただきます」と断られた。その4日後、津田さんは凶弾に倒れた。

「無理に飲みに付き合わせなくて良かったのかもしれない。わずかでも家族と過ごす時間が増えたのだから」

今月1日、千葉県内で行われた通夜には、チーム関係者約60人が参列した。焼香を終えた選手らに、渡辺さんが声をかけた。「あいさつして帰るぞ」。選手ら約30人が横一列に並ぶ。主将が声を上げた。「津田コーチ、ありがとうございました」。全員が一礼した。翌日の告別式。ひつぎにはチームの帽子が納められた。

事件後、チームは左肩に喪章を付けて練習や試合に臨んだ。13日の練習試合から、長男がチームに戻ってきた。復帰初日に、長男は本塁打を放った。

21日は、6年生の「卒団式」だった。成績優秀だった卒団生には、チームのユニホームのミニチュア版が入った額が渡された。しかし、渡辺さんは、ひそかにもう一つ額を用意していた。額に張られたプレートには、こう記されていた。

「第31回東京都知事杯大会優勝 ジュニアピープルズ応援団長 津田尚志殿」

肩書きは渡辺さんが考えた。「津田コーチに」と渡された父への感謝の額を、長男は両手で受け取った。その姿を選手や保護者がしっかり見届けた。「大事にするんだぞ」。渡辺さんに声をかけられると、長男は目を真っすぐに向けて「はい」と答えた。』

息子と一緒に野球ができる幸せを心から感謝すると共に、津田さんのご冥福を心からお祈りしたいと思います。

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コメント

普通に生活していて、いやなこともありますが、とりわけ特別に困ったこともない。この記事を読んでいて、普通に海外に出張をし、そしてあのような事にあってしまった津田さんのことを思うと複雑です。彼のお子さんがこれから生きていく上で、何気ない当たり前のことの重要さ日々感じていくでしょうし、われわれも暴力には絶対NOと訴えなければならないでしょうね。そしてお子さんには、これからも野球を続けてほしいです。

投稿: おく こと KEI Okumura | 2008年12月25日 12時43分

おくさん、コメントありがとうございます。

津田さんの悲劇はとても他人事には思えません。記事を読み返す度に心が痛みます。
何故人は不毛な争いをするのでしょう。非暴力を貫き多様な価値観を認め合う努力をしないのでしょう。

悲しいことですが暴力は直ぐには無くなりません。その現実を踏まえて、今は津田さんの分まで日々一生懸命に生きていかなければ…と思います。

また、何かありましたらコメントいただけると嬉しいです。

投稿: すーさん | 2008年12月25日 18時21分

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