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早慶六連戦 その6(最終回) ~優勝決定戦再々試合~

1960年11月12日

早稲田大学 対 慶應義塾大学

   優勝決定戦再々試合

 [早稲田大学スタメン]

  1. (左)伊 田
  2. (遊)末 次
  3. (中)石 黒
  4. (三)徳 武
  5. (二)村 瀬
  6. (捕)野 村
  7. (右) 所
  8. (一)村 上
  9. (投)安 藤

 [慶應義塾大学スタメン]

  1. (遊)安 藤
  2. (左)榎 本
  3. (中)渡 海
  4. (捕)大 橋
  5. (右)小 島
  6. (一)福 岡
  7. (三)田 浦
  8. (二)近 藤
  9. (投)角 谷

【試合経過】

 1回

[早]伊田一邪飛、末次一飛、石黒三振。

[慶]安藤左飛、榎本一邪飛、渡海左中間へ安打、大橋二飛。

 2回

[早]徳武三遊間を抜く安打、村瀬犠打失敗(投飛)、野村遊ゴロ・セカンド失策(1死1・2塁)、所左越三塁打で徳武・野村生還(早2-0慶)、村上三振、安藤左飛。

[慶]小島右飛、福岡遊飛、田浦中飛。

 3回

[早]伊田右前安打、末次犠打、石黒二飛、徳武遊ゴロ。

[慶]近藤遊飛、角谷三振、安藤中飛。

 4回

[早]村瀬一ゴロ、野村右中間二塁打、所の時ワイルドピッチで野村三進(1死3塁)。慶・角谷に代わりピッチャーに清沢。所に代打・鈴木勝、鈴木勝四球、村上に代打・前田、前田一邪飛(2死1・3塁)、安藤一ゴロ。

[慶]早・代打した鈴木勝そのままライトに、代打した前田に代わりファーストに好田。榎本捕飛、渡海中飛、大橋三振。

 5回

[早]伊田三ゴロ、末次三塁強襲安打、石黒遊ゴロで末次二進、徳武三遊間を抜く安打で末次二塁より生還(早3-0慶)、村瀬遊飛。

[慶]小島三振、福岡中前安打、田浦右前安打、近藤死球(1死満塁)、清沢に代打・玉置、玉置遊ゴロで福岡が生還(早3-1慶)・近藤二封(2死1・3塁)、玉置に代走・島津、安藤右直。

 6回

[早]慶・代走した島津に代わりピッチャーに三浦。野村投ゴロ、鈴木勝遊ゴロ、好田右飛。

[慶]榎本一ゴロ、渡海遊ゴロ、大橋二飛。

 7回

[早]安藤二ゴロ、伊田三ゴロ、末次三振。

[慶]小島左飛、福岡三振、田浦遊内野安打、近藤二ゴロ。

 8回

[早]石黒三ゴロ、徳武三塁内野安打、村瀬二ゴロで徳武二封、野村左飛。

[慶]三浦に代打・山田、山田遊ゴロ、安藤左前安打、榎本の時安藤二盗、榎本左飛、渡海二ゴロ。

 9回

[早]慶・代打した山田に代わりピッチャーに丹羽。鈴木勝三振、好田遊ゴロ、安藤三ゴロ。

[慶]大橋三飛、小島遊ゴロ、福岡二ゴロ。

…NHKラジオの川原アナウンサーによる「その瞬間」の実況。

「パーッと上がります紙吹雪。早稲田応援団、喜んでおります。欣喜、歓喜。欣喜雀踊。早稲田応援団、小躍りして喜んでおります。神宮沸騰、相争いますこと六たび。六たびいたしまして雌雄はついに決しました。早稲田、昨年の春に引き続きまして24回目の優勝なるっ!」

(文春文庫・長尾三郎著「神宮の森の伝説」P295~296より)

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【スコア】

  早大 020 010 000  =3 

  慶大 000 010 000  =1

     勝)安藤 負)角谷

(13時開始 15時10分終了 試合時間2時間10分)

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【戦評】

慶大は激しい闘志で安藤を攻め立てたが、安藤は顔を紅潮させながら力投した。(…略…)所の一撃も貴重だったが、安藤の力投は球史に残る輝かしいものだ。7日間で早慶戦5試合に完投した体力、精神力はいくら激賞してもたりない。慶大の健闘も立派だったが、結局安藤の気力に屈した。

(野球年鑑 昭和35年度 P155の記述より抜粋)

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…こうして伝説の早慶6連戦は幕を閉じました。

この早慶6連戦中神宮球場は連日の超満員、のべ38万人もの観客を動員し日本国中を巻き込む大フィーバーを引き起こしました。

そしてこの早慶6連戦が契機となり、神宮球場には照明塔が設置されることになります。日没引き分け制度が廃止された今、この早慶6連戦のような一週間に及ぶ死闘にはもうめぐり会えないかもしれませんね。

「早大安藤投手の超人的な連投に絶賛の拍手を送ると共に、両校ナインの史上類を見ない敢闘と熱戦は長く学生野球の真髄として深甚の敬意を払いたい。」…この一文は、スポーツニッポン紙に書かれた塾OB阪井盛一氏の記事として前述の書「神宮の森の伝説」P297に紹介されています。

早稲田・安藤元博投手は6試合中5試合に登板、第3戦から4試合連続の完投(うち2試合が延長11回)、計49回564球を一人で投げ抜きました。安藤投手を始め先人達の熱き魂と野球にかける情熱を「伝説の早慶6連戦」として永遠に語り継いでいくためには、現在、そしてこれからの早慶戦が名実共に野球界をリードし輝きを放ち続ける存在でなくてはなりません。

若き早・慶の選手のみなさん、伝説の激戦を戦った先人達と同じユニホームを着て同じグラウンドに立てる誇りと喜びを胸に、熱い情熱と魂を余すことなくぶつけ合って素晴らしい試合を見せてくださいね。そして新たな伝説として後世に語り継がれるようなベストゲームが生まれることを大いに期待したいと思います。

神宮の杜に響き渡る球音と歓声を、これからも楽しみにしています。

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