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大相撲の八百長疑惑。

昔から「千秋楽に7勝7敗の力士は必ず勝つ」という噂がありましたが、まさか本当に星のやり取りが行われていたんですね。

小さい頃、大好きだった大相撲。Mスポでも不甲斐ない大相撲になんとか復活してもらいたいと思い何回か記事にもしましたが…。

・大相撲に一言(2008.1.28)

  http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_166f.html

でも、2009年初場所後、見るのをやめました。

・大相撲との決別(2009.1.29)

  http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-0e9e.html

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いろいろ調べてみると、大相撲の八百長疑惑については昔からいろいろな考察がなされていたんですね。その中でも統計的データから八百長が行われている可能性が高いと指摘した、ある本の内容をご紹介したいと思います。これが八百長の決定的証拠だ!というつもりは更々ありません。あくまでも考察の一つとしての紹介です。

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ヤバい経済学(東洋経済新報社)
   スティーヴン・D・レヴィット
   スティーヴン・J・ダブナー
   訳・望月衛

著者のレヴィット博士は、2年に1度40歳未満で最もすぐれたアメリカの経済学者に贈られる、「ジョン・ベイツ・クラーク・メダル」を2003年に受賞している経済学者だそうです。

2002年に発表された論文の中でレヴィット博士はまず、1989年から11年間にわたって本場所千秋楽に「7勝7敗の力士」が「8勝6敗の力士」に当たった取組数の統計をとっています。

 7勝7敗の力士の8勝6敗力士に対する実際の勝率 79.6%

そして同様に「7勝7敗の力士」vs「9勝6敗の力士」についても統計をとっています。

 7勝7敗の力士の9勝5敗力士に対する実際の勝率 73.4%

7勝7敗の力士は、なんと8勝6敗力士に対して約8割の勝率、また9勝5敗力士に対しても7割を超える勝率を残しています。

もちろん「千秋楽を五分の星で迎えた力士は、来場所の番付がかかる大一番で、「火事場のクソ力」的な底力を発揮するから」という言い分も、否定しえないとは思いますが…。

次に、博士は「7勝7敗の力士と8勝6敗の力士が、次の場所でどちらも7勝7敗でないときに対戦した時の勝敗」の統計をとりました。

 前回7勝7敗の力士の勝率はわずか40%。

前回80%近い勝率の力士が、同じ対戦相手に40%の勝率に落ちているのです。

さらに、その力士同士がその次(2回目)に対戦するときは、

 2人の勝率は、約50%。

という統計的データも出しています。

このデータから、博士は

「星の貸し借りが行われている。そして二人の力士が2回目に対戦する時、勝率が約50%に戻っていることから、貸し借りは次の対戦までに清算されている。」という推論を述べています。

博士はさらに、今回のような八百長疑惑が報じられた直後の場所での「7勝7敗力士」 vs「8勝6敗力士」の統計を調査しています。その結果は

 7勝7敗力士の、8勝6敗力士に対する勝率はいつもの80%ではなく、50%。

つまり、八百長騒ぎが起きると力士同士や部屋同士の間で「自重」が生じ、その結果、50%という勝率になっているということを指摘しているのです。

ここまでの統計的データをふまえ、博士が導き出した結論は

データをどういじってみても出てくる答えはいつも同じ。相撲に八百長がないとはとても言い張れない。

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…なるほどねぇ。

今まで疑惑が起こるたび、物的証拠がないということで不問に付されてきた「大相撲の八百長」。

でも今度という今度は、携帯メールで力士同士が直接星のやり取りをしている通信記録という物的証拠が見つかった以上、もう申し開きや言い逃れはできませんね。

腐り始めたばかりの組織は、腐った部分を早期発見し切除すれば元の状態に戻すことはできるでしょう。でも長年腐敗を隠し続け完全に中まで腐りきってしまった組織はもうどうすることもできません。

そんな組織に自浄作用などあるわけがなく、「自己改革」などという生易しい言葉は組織延命の為の「対外的な実を伴わないスローガン」に過ぎません。

協会は一旦解散をし、既得権益やしがらみ・悪しき慣習を絶ちきること。そして旧体制執行部とは一線を画してきた志ある純粋に相撲を愛する者たちによって全く新たな組織として出直すこと。「そんなこというけど簡単にできるわけないじゃないか!」とおっしゃられる方もいらっしゃるとは思いますが、それくらいの荒療治をするくらいでないと、大相撲の未来はないといっても過言ではないでしょう。

…相撲のことはもうMスポでは取り上げないと決めていました。

でも相撲大好き少年だった頃の思い出、亡き祖母と一緒にテレビの前で興奮しながら目を輝かせて固唾を呑んで相撲を見たという懐かしき良き思い出を、土足で踏み荒らされてしまったような、裏切られたような、怒りのような、悲しみのような何とも抑えがたい衝動を感じ、今回ばかりは記事にさせていただきました。

「あの取組も八百長だったのか?! あんたら、ふざけんじゃないよ!」

既得権益の保護・自己保身にばかり目がいき、公人・公的組織としての自覚やモラルが欠落してしまった大相撲、いつか子供達が目を輝かせて「凄い取組だったね」と興奮しながら大相撲を語れる日がくるのでしょうか…。

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