早慶6連戦

早慶6連戦から50年。

日米安保改定50年というニュースを聞きました。

今から50年前というと1960年…。

1960年といえば、あの「伝説の早慶6連戦」からちょうど50年目にあたる節目の年になるわけですね。

江藤新監督を迎え湯本新主将の下、一丸となって平成16年秋以来の天皇賜杯奪回に燃える塾野球部。

第100代主将に斎藤(佑)君を任命し昨季4位から巻き返しを狙う好敵手・ワセダ。

…激闘必至!

早慶両校の皆さんには、「早慶6連戦」を凌ぐ伝説が生まれるような新たな歴史を築き上げていってほしいと思います。

何か想像するだけでワクワクしてきますね。

東京六大学野球開幕まで待ちきれません。

.

早慶6連戦の詳細ついては下記を参照してください。

 http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-c950.html

第1戦 http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-cf86.html

第2戦 http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-b327.html

第3戦 http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-2d28.html

第4戦  http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-0ffb.html

第5戦 http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-60c8.html

第6戦 http://m-supo.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-9054.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

早慶六連戦 その6(最終回) ~優勝決定戦再々試合~

1960年11月12日

早稲田大学 対 慶應義塾大学

   優勝決定戦再々試合

 [早稲田大学スタメン]

  1. (左)伊 田
  2. (遊)末 次
  3. (中)石 黒
  4. (三)徳 武
  5. (二)村 瀬
  6. (捕)野 村
  7. (右) 所
  8. (一)村 上
  9. (投)安 藤

 [慶應義塾大学スタメン]

  1. (遊)安 藤
  2. (左)榎 本
  3. (中)渡 海
  4. (捕)大 橋
  5. (右)小 島
  6. (一)福 岡
  7. (三)田 浦
  8. (二)近 藤
  9. (投)角 谷

【試合経過】

 1回

[早]伊田一邪飛、末次一飛、石黒三振。

[慶]安藤左飛、榎本一邪飛、渡海左中間へ安打、大橋二飛。

 2回

[早]徳武三遊間を抜く安打、村瀬犠打失敗(投飛)、野村遊ゴロ・セカンド失策(1死1・2塁)、所左越三塁打で徳武・野村生還(早2-0慶)、村上三振、安藤左飛。

[慶]小島右飛、福岡遊飛、田浦中飛。

 3回

[早]伊田右前安打、末次犠打、石黒二飛、徳武遊ゴロ。

[慶]近藤遊飛、角谷三振、安藤中飛。

 4回

[早]村瀬一ゴロ、野村右中間二塁打、所の時ワイルドピッチで野村三進(1死3塁)。慶・角谷に代わりピッチャーに清沢。所に代打・鈴木勝、鈴木勝四球、村上に代打・前田、前田一邪飛(2死1・3塁)、安藤一ゴロ。

[慶]早・代打した鈴木勝そのままライトに、代打した前田に代わりファーストに好田。榎本捕飛、渡海中飛、大橋三振。

 5回

[早]伊田三ゴロ、末次三塁強襲安打、石黒遊ゴロで末次二進、徳武三遊間を抜く安打で末次二塁より生還(早3-0慶)、村瀬遊飛。

[慶]小島三振、福岡中前安打、田浦右前安打、近藤死球(1死満塁)、清沢に代打・玉置、玉置遊ゴロで福岡が生還(早3-1慶)・近藤二封(2死1・3塁)、玉置に代走・島津、安藤右直。

 6回

[早]慶・代走した島津に代わりピッチャーに三浦。野村投ゴロ、鈴木勝遊ゴロ、好田右飛。

[慶]榎本一ゴロ、渡海遊ゴロ、大橋二飛。

 7回

[早]安藤二ゴロ、伊田三ゴロ、末次三振。

[慶]小島左飛、福岡三振、田浦遊内野安打、近藤二ゴロ。

 8回

[早]石黒三ゴロ、徳武三塁内野安打、村瀬二ゴロで徳武二封、野村左飛。

[慶]三浦に代打・山田、山田遊ゴロ、安藤左前安打、榎本の時安藤二盗、榎本左飛、渡海二ゴロ。

 9回

[早]慶・代打した山田に代わりピッチャーに丹羽。鈴木勝三振、好田遊ゴロ、安藤三ゴロ。

[慶]大橋三飛、小島遊ゴロ、福岡二ゴロ。

…NHKラジオの川原アナウンサーによる「その瞬間」の実況。

「パーッと上がります紙吹雪。早稲田応援団、喜んでおります。欣喜、歓喜。欣喜雀踊。早稲田応援団、小躍りして喜んでおります。神宮沸騰、相争いますこと六たび。六たびいたしまして雌雄はついに決しました。早稲田、昨年の春に引き続きまして24回目の優勝なるっ!」

(文春文庫・長尾三郎著「神宮の森の伝説」P295~296より)

.

【スコア】

  早大 020 010 000  =3 

  慶大 000 010 000  =1

     勝)安藤 負)角谷

(13時開始 15時10分終了 試合時間2時間10分)

.

【戦評】

慶大は激しい闘志で安藤を攻め立てたが、安藤は顔を紅潮させながら力投した。(…略…)所の一撃も貴重だったが、安藤の力投は球史に残る輝かしいものだ。7日間で早慶戦5試合に完投した体力、精神力はいくら激賞してもたりない。慶大の健闘も立派だったが、結局安藤の気力に屈した。

(野球年鑑 昭和35年度 P155の記述より抜粋)

.

…こうして伝説の早慶6連戦は幕を閉じました。

この早慶6連戦中神宮球場は連日の超満員、のべ38万人もの観客を動員し日本国中を巻き込む大フィーバーを引き起こしました。

そしてこの早慶6連戦が契機となり、神宮球場には照明塔が設置されることになります。日没引き分け制度が廃止された今、この早慶6連戦のような一週間に及ぶ死闘にはもうめぐり会えないかもしれませんね。

「早大安藤投手の超人的な連投に絶賛の拍手を送ると共に、両校ナインの史上類を見ない敢闘と熱戦は長く学生野球の真髄として深甚の敬意を払いたい。」…この一文は、スポーツニッポン紙に書かれた塾OB阪井盛一氏の記事として前述の書「神宮の森の伝説」P297に紹介されています。

早稲田・安藤元博投手は6試合中5試合に登板、第3戦から4試合連続の完投(うち2試合が延長11回)、計49回564球を一人で投げ抜きました。安藤投手を始め先人達の熱き魂と野球にかける情熱を「伝説の早慶6連戦」として永遠に語り継いでいくためには、現在、そしてこれからの早慶戦が名実共に野球界をリードし輝きを放ち続ける存在でなくてはなりません。

若き早・慶の選手のみなさん、伝説の激戦を戦った先人達と同じユニホームを着て同じグラウンドに立てる誇りと喜びを胸に、熱い情熱と魂を余すことなくぶつけ合って素晴らしい試合を見せてくださいね。そして新たな伝説として後世に語り継がれるようなベストゲームが生まれることを大いに期待したいと思います。

神宮の杜に響き渡る球音と歓声を、これからも楽しみにしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

早慶六連戦 その5 ~優勝決定戦再試合~

1960年11月11日

早稲田大学 対 慶應義塾大学 

   優勝決定戦再試合

 [早稲田大学スタメン]

  1. (左)伊 田
  2. (遊)末 次
  3. (中)石 黒
  4. (三)徳 武
  5. (二)村 瀬
  6. (捕)野 村
  7. (右) 所
  8. (一)村 上
  9. (投)安 藤

 [慶應義塾大学スタメン]

  1. (遊)安 藤
  2. (左)山 田
  3. (右)小 島 
  4. (中)渡 海
  5. (捕)大 橋
  6. (一)村 木
  7. (三)田 浦
  8. (二)近 藤
  9. (投)角 谷

【試合経過】

 1回

[早]伊田二飛、末次左飛、石黒左前安打、徳武遊飛。

[慶]安藤中前安打、山田投ゴロを二塁悪送球・安藤三進するも山田セカンドでタッチアウト(1死3塁)、小島三ゴロ、渡海二飛。

 2回

[早]村瀬四球、野村犠打、所遊ゴロで村瀬三進、村上中飛。

[慶]大橋遊飛、村木中飛、田浦中飛。

 3回

[早]安藤中失、伊田右前安打(無死1・2塁)、末次一飛、石黒中飛、徳武二飛。

[慶]近藤三邪飛、角谷四球、安藤中飛、山田二ゴロ。

 4回

[早]村瀬右前安打、野村犠打、所遊ゴロ、村上四球、安藤投ゴロ。

[慶]小島右飛、渡海左前安打、大橋右中間への安打で渡海三進(1死1・3塁)、村木捕邪飛、田浦三振。

 5回

[早]伊田三ゴロ、末次一飛、石黒右飛。

[慶]近藤中前安打、角谷犠打、安藤右線安打で近藤ホームを狙うも早・ライト所からの好返球でタッチアウト・安藤は二進(2死2塁)、山田に代打・玉置、玉置中飛。

 6回

[早]慶・代打した玉置に代わりレフトに榎本。徳武三ゴロ、村瀬四球、野村二ゴロで村瀬二進(2死2塁)、慶・投手角谷から清沢に交代、所に代打・鈴木悳、鈴木悳右前安打で村瀬ホームを狙うも慶・ライト小島からの好返球でタッチアウト。

[慶]早・代打した鈴木悳に代わりライトに鈴木勝。小島三ゴロ、渡海右飛、大橋中飛。

 7回

[早]村上二ゴロ、安藤右前安打、伊田三ゴロで安藤二封、末次一ゴロ。

[慶]村木捕邪飛、田浦二ゴロ、近藤四球、清沢遊ゴロ。

 8回

[早]慶・田浦に代わりサードに村橋。石黒三振、徳武死球、村瀬三振、野村三振。

[慶]安藤遊飛、榎本セーフティーバント成功、小島の時榎本二盗失敗、小島一邪飛。

 9回

[早]鈴木勝二ゴロ、村上三振、安藤右中間への安打、伊田二飛。

[慶]渡海左飛、大橋遊ゴロ、村木三振。

…両校の必死の守備により得点を奪うことができず。優勝決定戦再試合は9回で決着つかず、再び延長戦へもつれ込む大熱戦となります。

 10回

[早]末次投ゴロ、石黒左中間への安打で二塁を狙うも慶・センター渡海→ショート安藤の中継プレーで二塁寸前でタッチアウト、徳武中飛。

[慶]村橋三振、近藤投飛、清沢二飛。

 11回

[早]村瀬中飛、野村二ゴロ、鈴木勝三内野安打、村上に代打・前田、前田の時鈴木勝二盗失敗。

[慶]早・代打した前田に代わりファーストに好田。安藤四球、榎本右前安打で安藤三進(無死1・3塁)。※早・レフト伊田とライト鈴木勝の守備位置を入れ替える。小島敬遠四球(無死満塁)、渡海右飛で安藤ホームを狙うも早・ライト伊田の好返球により安藤タッチアウト・榎本と小島はそれぞれ進塁(2死2・3塁)、大橋敬遠四球(2死満塁)。村木に代打・田中、田中三振。

…優勝決定戦再試合は0-0のまま両雄譲らず。再び日没コールドゲームとなり、優勝決定戦再々試合が行われることとなった。

.

【スコア】

  早大 000 000 000 00  =0

  慶大 000 000 000 00  =0

(13時30分開始 16時38分終了 試合時間3時間8分)

.

【戦評】

両チーム共に良くやった。両ナインの力一杯のプレーで再び熱戦引き分けとなった。早大が安藤を信頼し、慶大が角谷を起用したのは過去の投手成績によるものだ。(…略…)両軍投手の力投と再三見せた外野手の好守備が試合を引き立てた。精一杯戦った両チームに心から拍手を送りたい。

(野球年鑑 昭和35年度 P152~153の記述を抜粋)

.

【補足】

※印。レフトを守るやや肩が弱い伊田、守備に定評のあるライト鈴木勝。慶應は無死満塁・一打サヨナラ優勝というチャンスに強打者・渡海がバッターボックスに。早大ベンチはレフトへの強烈な打球が多い渡海ということで、ライトの鈴木勝をレフトに、レフト伊田をライトに入れ替える作戦を取ります。

ところが安藤元博が投じた渾身の一球をはじき返した渡海の飛球はなんとレフトではなくライトへまわった伊田へ。三塁ランナーは俊足安藤統夫だけに、飛球が上がった瞬間誰もが慶應サヨナラ優勝と思ったといいます。

がしかし、伊田の一世一代のバックホームは今で言うレーザービームとなり本塁上はクロスプレー、安藤統夫はタッチアウトとなりました(余談ですが、安藤統夫は今でも「あのプレーはセーフだった」と語っています)。

早慶6連戦史上最もドラマティックといわれるプレーなのでした。

.

…早慶決戦は優勝決定戦が再試合になっても決着がつきません。両軍死力を尽くした戦いは、熱狂の渦となって神宮球場だけにとどまらず日本国中を巻き込んでいきます。

そして、いよいよ決着の時、早慶第6回戦がその幕を開けようとしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

早慶六連戦 その4 ~優勝決定戦~

1960年11月9日

早稲田大学 対 慶應義塾大学 優勝決定戦

 [早稲田大学スタメン]

  1. (左)伊 田
  2. (遊)末 次
  3. (中)石 黒
  4. (三)徳 武
  5. (二)村 瀬
  6. (捕)野 村
  7. (一)好 田
  8. (右) 所
  9. (投)安 藤

 [慶應義塾大学スタメン]

  1. (遊)安 藤
  2. (左)山 田
  3. (右)小 島
  4. (中)渡 海
  5. (捕)大 橋
  6. (一)村 木
  7. (三)田 浦
  8. (二)近 藤
  9. (投)角 谷

【試合経過】

 1回

[早]伊田三振、末次二ゴロ、石黒右飛。

[慶]安藤中飛、山田二ゴロ、小島三ゴロ。

 2回

[早]徳武三振、村瀬二ゴロ、野村二失、好田三邪飛。

[慶]渡海中越三塁打、大橋左犠飛で渡海生還(慶1-0)、村木三振、田浦捕ゴロ。

 3回

[早]所一ゴロ、安藤三振、伊田二ゴロ。

[慶]近藤三振、角谷一ゴロ、安藤三飛。

 4回

[早]末次中飛、石黒死球、徳武左飛、村瀬の時石黒二盗失敗。

[慶]山田右飛、小島三内野安打・二盗、渡海右飛、大橋中飛。

 5回

[早]村瀬右飛、野村遊ゴロ、好田右飛。

[慶]村木二飛、田浦二飛、近藤右中間二塁打、角谷一飛。

 6回

[早]慶・田浦に代わりサードに村橋。所右前安打、安藤犠打、伊田三ゴロ、末次三振。

[慶]安藤左飛、山田二飛、小島捕飛。

 7回

[早]石黒中前安打、徳武遊内野安打(無死1・2塁)、村瀬の時捕手からの牽制で石黒タッチアウト、村瀬三振、野村二ゴロ。

[慶]渡海一飛、大橋遊飛、村木二飛。

 8回

[早]好田に代打・大井、大井三ゴロ、所三振、安藤中飛。

[慶]早・大井に代わりファーストに村上。村橋中飛、近藤二直、角谷三振。

 9回

[早]伊田三ゴロ、末次に代打・鈴木悳、鈴木右中間三塁打、鈴木に代走・前田、石黒右前安打で前田生還(慶1-1早)、徳武三振、村瀬三振。

[慶]早・代走の前田に代わりショートに角田。安藤四球、山田犠打(1死2塁)、小島左飛、渡海二直。

…あと2アウトで慶應優勝という土壇場で追いついた早稲田。試合は1-1で延長戦に突入。

 10回

[早]野村三振、村上三ゴロ、所遊ゴロ。

[慶]早・伊田に代わりレフトに鈴木勝。大橋中前安打、大橋に代走・北野、村木の時捕手からの牽制で北野タッチアウト、村木三ゴロ、村橋一飛。

 11回

[早]安藤右飛、鈴木勝三振、角田中前安打、石黒二ゴロ。

[慶]近藤二ゴロ、角谷投ゴロ、安藤右飛。

…11回終了と共に主審・宇野が前田・石井両監督を呼びよせ協議。再試合を行うことで合意し、優勝決定戦は日没コールドゲームとなり再試合が行われることとなった。

【スコア】

  早大 000 000 001 00  =1

  慶大 010 000 000 00  =1

(13時30分開始 16時14分終了 試合時間2時間44分)

.

【戦評】

安藤・角谷両投手共に好調。安藤は3回戦同様良く投げたし、角谷は直球を主として走者を出せばカーブで上手く早大の打者を封じていた。(…略…)(9回の)鈴木悳の一撃はまさに早大にとって起死回生の貴重なものだった。延長11回、日没で暗くなった為ついに引き分けとなったが、早大の追い込みがきいてやっと試合らしくなったものである。(…略…)両軍とも堅くなって打力が伸びなかったが、それ以上に両投手とも気力において打者に勝っていたといえる。

(野球年鑑 昭和35年度 P150~151の記述より抜粋)

…日没コールド・再試合が決まった瞬間、緊迫した試合の緊張感から開放された両校スタンドから健闘を讃えあう大歓声が上がったといいます。

早慶決戦は両校譲らず、優勝決定戦再試合に突入することになりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

早慶六連戦 その3 ~第3回戦~

1960年11月8日

早稲田大学 対 慶應義塾大学 3回戦

 [早稲田大学スタメン]

  1. (左)伊 田
  2. (遊)末 次
  3. (中)石 黒
  4. (三)徳 武
  5. (二)村 瀬
  6. (捕)野 村
  7. (一)村 上
  8. (右) 所
  9. (投)安 藤

 [慶應義塾大学スタメン]

  1. (遊)安 藤
  2. (左)榎 本
  3. (中)渡 海
  4. (捕)大 橋
  5. (右)小 島
  6. (一)村 木
  7. (三)田 浦
  8. (二)近 藤
  9. (投)清 沢

【試合経過】

 1回

[早]伊田死球、末次犠打、石黒左前安打(1死1・3塁)、徳武中犠飛で伊田生還(早1-0慶)送球の間に石黒二進、村瀬右飛。

[慶]安藤右飛、榎本二ゴロ、渡海右飛。

 2回

[早]野村遊ゴロ、村上三ゴロ、所二ゴロ。

[慶]大橋遊飛、小島二飛、村木三振。

 3回

[早]安藤投ゴロ、伊田三ゴロ、末次投ゴロ。

[慶]田浦中飛、近藤三振、清沢遊飛。

 4回

[早]石黒遊ゴロ、徳武中飛、村瀬遊ゴロ。

[慶]安藤捕邪飛、榎本二ゴロ、渡海中前安打・二盗、大橋右飛。

 5回

[早]野村三内野安打、村上投ゴロ併殺、所左飛。

[慶]小島右飛、村木遊飛、田浦右飛。

 6回

[早]安藤一邪飛、伊田左線二塁打、末次二ゴロ・伊田三進、石黒三ゴロ。

[慶]近藤死球、清沢犠打、安藤二ゴロ・近藤三進、榎本に代打・玉置、玉置左飛。

 7回

[早]慶・代打した玉置に代わりレフトに山田。徳武三失、村瀬一ゴロ併殺、野村四球、村上投ゴロ。

[慶]渡海右線二塁打、大橋遊飛、小島右前安打(1死1・3塁)、早・レフト伊田→鈴木勝に交代、村木二飛、田浦に代打・田中、田中の時渡海・小島の重盗失敗。

 8回

[早]慶・代打した田中に代わりサードに村橋。所遊直、安藤左中間二塁打、鈴木勝二ゴロ・安藤三進(2死3塁)、末次遊失で二進・安藤生還(早2-0慶)、石黒の時末次三盗、石黒一ゴロ。

[慶]村橋に代打・福岡、福岡二ゴロ、近藤に代打・山本、山本三振、清沢に代打・夏目、夏目三振。

 9回

[早]慶・代打した福岡に代わりサードに宮田、代打した山本に代わりセカンドに北野、代打した夏目に代わりピッチャーに丹羽。徳武四球・二盗、村瀬一ゴロ・徳武三進、※野村遊ゴロで徳武ホームイン(早3-0慶・1死1塁)、野村二盗失敗、村上三邪飛。

[慶]安藤左中間に安打、山田右前安打(無死1・3塁)、渡海三振、大橋捕邪飛、小島三ゴロ。

.

【スコア】

   早大 100 000 011   =3

   慶大 000 000 000   =0

        勝)安藤 負)清沢

(13時29分開始 16時5分終了 試合時間2時間35分)

.

【戦評】

予想通り早大・安藤、慶大清沢と2回戦休養を取った投手の先発となり、両投手の健投で力強い投手戦を繰り広げた。(…略…)早大の勝因は安藤の好投が殊勲の第一。慶大はもっと前半じっくり構えて好球を待っていけばよかった。打ちにくい球に手を出し好球を見逃していたといえる。

(野球年鑑 昭和35年度 P148~149の記述を抜粋)

.

【補足】

※印のプレーが、1933年のリンゴ事件の再来かと思われた有名な(?)プレーです。

早・野村の遊ゴロで3塁走者の徳武が強引にホームに突入。完全にアウトのタイミングにもかかわらず徳武の果敢なスライディング(慶應側からみれば完全なラフプレー)で捕手大橋が跳ね飛ばされ落球、慶應は貴重な追加点を奪われます。このプレーに怒ったセンターの渡海がホームめがけて突進し徳武を突き飛ばしたことから、両校入り乱れて一触即発の事態を招きます。前田・石井両監督の仲裁により一旦は沈静化したものの、その裏の慶大の攻撃になっても慶大応援席の興奮は収まらず、3塁手徳武に辛らつな激しい野次・物までも投げ込まれる異常事態が続きます。この事態を前田監督がとっさの機転を利かせて、三塁コーチャーズボックスに自ら立つことで騒動を収めたという、早慶6連戦史上最も殺気に満ちたエピソードの起因となったプレーなのでした。

…早慶戦は早稲田の2勝1敗。この結果、早慶両校は9勝4敗・勝ち点4で並び、1939年秋以来の早慶2校による優勝決定戦が実施されることになりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

早慶六連戦 その2 ~第2回戦~

1960年11月7日

早稲田大学 対 慶應義塾大学 2回戦

 [慶應義塾大学スタメン]

  1. (遊)安 藤
  2. (左)榎 本
  3. (中)渡 海
  4. (捕)大 橋
  5. (右)小 島
  6. (一)村 木
  7. (三)田 浦
  8. (二)近 藤
  9. (投)三 浦

 [早稲田大学スタメン]

  1. (左)伊 田
  2. (遊)末 次
  3. (二)村 瀬
  4. (三)徳 武
  5. (中)石 黒
  6. (捕)野 村
  7. (一)村 上
  8. (右) 所
  9. (投)金 沢 

【試合経過】

 1回

[慶]安藤一飛、榎本四球・二盗、渡海投ゴロ(2死2塁)、打者大橋の時榎本三盗→W・捕手野村の三塁悪送球でホームイン(慶1-0早)、大橋投ゴロ。

[早]伊田三直、末次二飛、村瀬中飛。

 2回

[慶]小島右中間に安打、村木右線二塁打、田浦四球、近藤遊飛(1死満塁)、三浦に代打・玉置、玉置への初球捕逸にて小島生還(慶2-0早・1死2・3塁)、玉置一野選(1死満塁)、玉置に代走・島津、安藤押し出し四球で村木生還(慶3-0早・1死満塁)、安藤一塁牽制死(2死2・3塁)、榎本一飛。

[早]慶・代走の島津に代わりピッチャーに角谷。徳武遊ゴロ、石黒遊ゴロ、野村左飛。

 3回

[慶]渡海左飛、大橋三遊間を抜く左前安打、小島一飛、村木三ゴロ。

[早]村上投ゴロ、所左中間三塁打、金沢右犠飛で所生還(慶3-1早)、伊田三振。

 4回

[慶]田浦遊ゴロ、近藤三ゴロ、角谷一邪飛。

[早]末次二飛、村瀬二ゴロ、徳武二飛。

 5回

[慶]安藤四球・二盗、榎本二ゴロ(1死2塁)、渡海遊ゴロで安藤三進、大橋中飛。

[早]石黒四球、野村犠打、村上に代打・大井、大井二ゴロで石黒三進、所の時石黒ホームスチール失敗。

 6回

[慶]早・代打した大井に代わりファーストに好田。小島三ゴロ、村木遊内野安打、田浦中前安打(1死1・2塁)、近藤遊ゴロ併殺。

[早]慶・田浦に代わりサードに村橋。所左飛、金沢遊ゴロ、伊田三振。

 7回

[慶]角谷三振、安藤中前安打、打者榎本の2球目に捕手からの牽制で安藤アウト、榎本右飛。

[早]末次四球、村橋犠打、徳武三振、石黒遊ゴロ。

 8回

[慶]渡海捕邪飛、大橋三振、小島左飛。

[早]野村三ゴロ、好田一ゴロ、所三振。

 9回

[慶]村木左越三塁打、村橋二飛、近藤スクイズ成功・村木生還(慶4-1)、角谷二ゴロ。

[早]金沢に代打・奥村、奥村死球、奥村に代走・前田、伊田右飛、末次中飛、村瀬三振。

.

【スコア】

   慶大 120 000 001   =4

   早大 001 000 000   =1

       勝)角谷 負)金沢

(13時33分開始 16時13分終了 試合時間2時間40分)

.

【戦評】

立ち上がりの守備の乱れが早大を敗戦に追いやったともいえるが、榎本の快走、村木の2本の長打、1安打に抑えた角谷の好投など慶大の雪辱ぶりは見事だった。

(野球年鑑 昭和35年度 P147の記述を抜粋)

.

…2回戦は慶應が雪辱、1勝1敗のタイに持ち込みます。3回戦で慶應が勝てば8季ぶりの優勝、早稲田が勝てば優勝決定戦実施という状況になりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

早慶六連戦 その1 ~第1回戦~

1960年秋、早・慶2校による優勝争いの確認。

  1. 慶大  8勝2敗 勝ち点4
  2. 早大  7勝3敗 勝ち点3

優勝のパターンの確認。

  1. 早慶戦で慶應が2勝すれば8季ぶりの優勝。
  2. 早稲田が2連勝すれば3季ぶりの優勝。
  3. 早稲田が2勝1敗の場合、優勝決定戦実施。

早・慶の主力メンバーの確認(敬称略)。

【慶應】

 監督) 前田祐吉

 投手) 清沢忠彦 角谷隆 三浦清 丹羽弘

 主力) 榎本博明 安藤統夫 大橋勲 渡海昇二 他

【早稲田】

 監督) 石井連蔵

 投手) 安藤元博 金沢宏

 主力) 野村徹 徳武定之 他

と、ここまで踏まえた上で、1960年11月6日に行なわれた早慶1回戦のスコアと試合経過を振り返ります。

.

早稲田大学 対 慶應義塾大学 1回戦 

 [早稲田大学スタメン]

  1. (左)伊 田
  2. (遊)末 次
  3. (二)村 瀬
  4. (三)徳 武
  5. (中)石 黒
  6. (捕)野 村
  7. (一)村 上
  8. (右) 所
  9. (投)安 藤

 [慶應義塾大学スタメン]

  1. (遊)安 藤
  2. (左)榎 本
  3. (中)渡 海
  4. (捕)大 橋
  5. (右)小 島
  6. (一)村 木
  7. (三)村 橋
  8. (二)近 藤
  9. (投)清 沢

【試合経過】(参考文献・野球年鑑 昭和35年度)

 1回

[早]伊田一飛、末次三遊間を抜く安打、村瀬三振、徳武二ゴロ。

[慶]安藤二ゴロ、榎本投飛、渡海三振。

 2回

[早]石黒遊ゴロ、野村二ゴロ、村上右中間へ安打、所遊飛。 

[慶]大橋捕邪飛、小島三振、村木三振。

 3回

[早]安藤三振、伊田左前安打、末次犠打(2死2塁)、村瀬三振。 

[慶]村橋一飛、近藤三振、清沢遊ゴロ。

 4回

[早]徳武右飛、石黒三振、野村三振。

[慶]安藤三ゴロ、榎本遊ゴロ、渡海三振。

 5回

[早]村上四球、所投ゴロで村上二封(1死1塁)、安藤投ゴロで所二封(2死1塁)、伊田のカウント0-3で慶應・清沢から角谷に交代、伊田四球、(2死1・2塁)、末次三塁線を破る二塁打で安藤ホームイン(早1-0慶・2死2・3塁)、村瀬三振。

[慶]大橋二ゴロ、小島右飛、村木左中間二塁打(2死2塁)、村橋に代打・玉置、その玉置中前安打で村木2塁から本塁突入するも早・センター石黒からの好返球でホームタッチアウト。

 6回

[早]慶・代打した玉置に代わりサードに田浦。徳武左飛、石黒四球、野村一ゴロ(2死2塁)、村上遊飛。

[慶]近藤一飛、角谷一失、安藤四球(1死1・2塁)、榎本二直で併殺。

 7回

[早]所右飛、安藤三振、伊田中前安打、末次右前安打で伊田三進(2死1・3塁)、村瀬中前安打で伊田生還・末次三進(早2-0慶・2死1・3塁)、徳武左飛。

[慶]渡海三ゴロ、大橋中前安打、小島三振、村木中飛。

 8回

[早]石黒二失、野村投ゴロで石黒二封、村上に代打・好田、野村二盗失敗、好田三振。

[慶]田浦投飛、近藤に代打・山田、山田三振、角谷に代打・平島、平島左邪飛。

 9回

[早]慶・代打した山田に代わりセカンドに宮田、同じく代打した平島に代わりピッチャーに丹羽。所四球、安藤犠打(1死2塁)、伊田の時所牽制死、伊田右飛。

[慶]安藤二内野安打、榎本中飛、渡海右前安打で安藤三進(1死1・3塁)、大橋中前安打で安藤生還(早2-1慶・1死1・2塁)、大橋に代走・北野、小島センター後方への強烈なライナー、早・センター石黒好捕、2塁走者渡海3塁へのタッチアップを試みるも石黒からの好返球で3塁タッチアウト。

.

【スコア】

   早大 000 010 100  =2

   慶大 000 000 001  =1

       勝)安藤  負)清沢

(13時33分開始 16時1分終了 試合時間2時間28分)

.

【戦評】

優勝をかけた早慶戦にふさわしい好試合だった。早大の殊勲者は投手安藤と2番に起用された末次の好打であった。(…略…)最後の一打まで勝敗の行方がわからなかっただけに、久々に見る力の入った好ゲームだった。

(野球年鑑 昭和35年度のP144~145の記述を抜粋)

.

…優勝をかけた早慶1回戦は、まずは早稲田が先勝。優勝へ王手をかけました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

伝説の「早慶六連戦」への想い。

08年度東京六大学秋季リーグ戦の早慶戦は優勝をかけた大一番となりました。早稲田は1勝でもすれば優勝、塾は早慶戦3連勝(リーグ戦連勝+優勝決定戦)で逆転優勝という条件だったのですが、結果は早稲田優勝、塾はまたしても悔しい思いをすることとなりました。

でも、ただでさえ何が起こるかわからない早慶戦、優勝がかかるとなれば気分は更に高揚し盛り上がりますね。

今から48年前、昭和35(1960)年秋の早慶戦も両校共に優勝がかかった大一番となりました。神宮の杜に日本中の野球ファンが釘付けとなった早慶戦、球史に残る伝説の「早慶六連戦」です。

生まれるちょうど9年前の11月6日に始まったこの早慶戦、私が観戦しているはずもないのですが、その伝説は多くの塾員の先輩方からお聞きしたり文献で読んだりして大体の内容は承知しておりました。

が、話を聞けば聞くほど、本を読めば読むほど、もっともっと詳しく内容を知りたくなるのが人間の性というもの。その後もいろいろ調べまわったのですが、試合の結果・得点シーン・エピソード的なこと以外の、イニング毎の具体的な内容や試合記録といったスコア的な詳細を記した文献にめぐり合うことができず、消化不良のような日々が続いていたのです。

4年ほど前のことです。暇つぶしにぶらっと神田の古書店めぐりをしている時、東京六大学野球連盟が毎年発行している「野球年鑑 昭和35年度」を見つけました。

その瞬間、感動でワナワナと手が震えました。「これで早慶六連戦の試合の全容がわかる…」と。

「野球年鑑」とは、東京六大学野球連盟がその年行われたリーグ戦の全記録と戦評、更には所属選手や卒業生達の就職先までをも記載している年鑑なのです。その昭和35年度といえば…。

その後このブログを立ち上げ早慶戦の話題を取り上げる度に、いつかはこの「早慶六連戦」について記事を書いてみたいと思うようになりました。しかしながら学生野球のシーズン中では、まとまった時間を割くことができません。なかなかその機会がありませんでしたが、開塾150周年の節目の年であるということもあり、今オフシーズンに、この伝説の「早慶六連戦」について何回かに分けて書き記してみようと思ったわけです。有名なエピソード的なことは極力控え(皆さんご存知だと思いますので)、あくまでもスコア・記録中心で書いていこうと思います。

もしよろしければ、「早慶六連戦」についての連載、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

それでは。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|